(TIG溶接/SUS304多葉状伝熱管組立)
■ 概要
業務用機器向け排熱回収用の多葉状伝熱管において、
薄肉SUSパイプを連続接合する構造の溶接工程を確立し、漏れ不良を抑制しました。
対象はSUS304 t0.8のJ字パイプを連続して接続し、
長円らせん状に組み上げる構造であり、
高い気密性と寸法安定性が求められる案件でした。
■ 背景・課題
- J字パイプを連続接合するため、溶接熱による歪みが累積
- 四角らせん形状のため、組立進行とともに作業空間が制限される
- インロー継ぎ構造により、微小欠陥でも漏れ不良に直結
- 薄肉(t0.8)のため、溶け落ち・穴あきリスクが高い
また当初は「電流固定」による対応が検討されましたが、
品質の安定確保が困難な状況でした。
■ 対応内容
単なる溶接条件の最適化では対応できないため、
工程全体の成立性を見直し、以下を構築しました。
- 低周波パルスTIG溶接による入熱制御
- 狭所・連続構造に対応したトーチ運用の最適化
- 歪み累積を考慮した溶接順序の設計
- 治具による位置決め・変形抑制
- 組立工程全体の見直し(アクセス性確保)
- 作業標準書の作成
- 未経験者への教育・立ち上げ支援
👉 溶接条件・治具・順序・作業性を一体で設計
■ 結果
- 漏れ不良の抑制
- 歪みの管理による寸法安定性の確保
- 作業空間制約下でも再現可能な工程を確立
- 未経験者による量産対応を実現
- 標準化後、現場へ円滑に引き継ぎ
■ このような場合に対応可能です
- 薄肉材の溶接で穴あき・漏れが安定しない
- 溶接後の歪みで組立精度が出ない
- 条件調整だけでは品質が安定しない
- 工程全体(順序・治具・作業性)を見直したい
■ 技術相談・支援について
溶接条件の調整だけでなく、
治具設計・工程設計・作業標準化まで含めて対応可能です。
現場状況に応じてご相談ください。